2008年8月 2日 (土)

赤毛のアン-12

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「暗誦 乙女の祈り」

ミス・ステイシーのクイーンのクラスでアンは猛烈に勉強に励みます。またスペンサーヴェルのドクターからアンを出来るだけ戸外に出すようにとの手紙を受け取ったマリラは、アンの外出に反対することもなくなり、アンはどんどん成長していきます。15になったアンは、マリラの背丈をこえていました。

クイーン学院の試験には、アンもギルバートも合格しました。ジェーンもルビーもムーディー・スパージョンもチャーリーもジョシーも、みなパスしたのです。マシュウ小父さんの「島中を負かして一番になる」の確信通り、アンはギルバートと同点ではあってもつづりの順で200人中で一番でした。

ホテルの音楽会に出演するアンは、ダイアナの見立てで着付けをしています。「あんたには白いオーガンディーがよく似合うのよ。そのひだをもう少しひっぱって。サッシを結んであげる。髪は二つに分けて編んで真ん中を白い蝶リボンで結わえるわ。額にカールはださないのよ。」アンがたずねます。「真珠の首飾りをしてもいい?先週マシュウ小父さんが買ってきてくだすったのよ」しばらく考えてダイアナが承知します。「あんたにはどこかすてきなところがあるのよ。頭の上げ方に威厳があるのね」二階のアンの部屋に様子を見に来たマリラは髪型を褒めたもののオーガンディは始末が悪い、車輪にさわらないように気をつけて、暖かくして」といわずにいられません。けれど、階下におりたマリラは思います。アンはなんてきれいな子だろうか。アンが暗誦するのを聞きにいけないのが残念でした。

アンはホテルについてからきらびやかな大勢の人に気をのまれすっかりあがってしまいます。しかし後ろの席にギルバートの微笑をみたとき(アンはそれを勝手にあざけりの笑いととらえます)無様な姿を見せまいと勇気を振り絞り、みごとに暗誦をやりとげます。割れるような賞賛の拍手がアンに送られました。

-つづく-

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2008年7月31日 (木)

赤毛のアン-11

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「グリーン・ゲイブルス(緑の切妻屋根)」

グリーンゲイブルスの台所で、空想にふけるアンを愛のこもった目でながめていたマリラがふいにアンに話しかけます。空想の世界から戻ったアンのおしゃべりは途切れることがありません。やっと口を挟んだマリラの話は、ステイシー先生がクイーン学院の受験準備をするクラスをつくるので、そこにアンをいれるかどうかと言うものでした。

「あんたはどう思う?クイーンに行って先生の免状を取りたいと思わないかい?」「お金の心配はいらないよ。マシュウとあたしがあんたをひきとったときにできるだけのことはしてやろうと決心したんだから。女の子は必要がおころうと起こるまいと独り立ちできるようにしておいたほうがいい。マシュウとあたしがいる限り、グリン・ゲイブルスはいつまでもあんたの家だよ。けれど当てにならない世の中だから、用心しておくにこしたことはないよ」

アンの小さい頃に亡くなった両親はともに教師でした。アンの夢も先生になることでしたので「こんなにありがたいことはないわ。一生懸命に勉強してマシュウ小父さんとマリラの誇りになるようにするわ」アンは大いに感謝します。

やがてクイーンのクラスが編成されますが、その中に両親がクイーンにはやるきがないということでダイアナはいませんでした。いくら腹心の友でもずっと同じ道を歩き続けることはできません。

-つづく-

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2008年7月26日 (土)

赤毛のアン-10

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「エレーン姫ごっこ」

アンの髪は伸びるにつれ、切る前よりも濃い色になっていました。アンとダイアナ、ルビー、ジェーンはエレーン姫を劇のようにやろうと思いつきます。肝心のエレーン姫役は、みなが及び腰なのでアンが演じることにしました。

「あら、ほんとうの死人みたいじゃないの」ルビーギルスは「こんなことをしていいものか」と心配します。上にかける金襴地のかわりに黄色い日本ちりめんのピアノ掛けを、白百合のかわりに青いアイリスを代用にします。小舟は押し出された拍子に古い杭にぶつかりました。

しばらく舟はゆっくり漂いますが、途中で舟に水が入ってきました。アンは慌てます。死人の役どころではありません。橋の下の杭に必死で飛び移り、無様な格好で助けをまちます。しかし、そこを舟で通りかかったのはギルバートでした。背に腹は変えられず、彼に助けてもらいます。

「あの時はからかってほんとうにわるかったよ。もうずいぶん前のことなんだし、友達になろうよ」ギルバートの申し出を内心許しながらも、アンのプライドが邪魔します。「いいえ友達にはなりません。」かたくななアンにギルバートも腹をたてます。二人の仲はまたしても平行線のままです。

-つづく-

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2008年7月21日 (月)

赤毛のアン-9

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「緑色の髪」

教会の婦人会から帰ったマリラが目にしたのは、ベッドの中にもぐりこみ悲嘆にくれるアンの姿でした。床に下りたアンの髪は、なんとも奇妙な緑色でした。「あれほど行商人どもを家にいれてはいけないと言っただろうに」アンは行商人の言葉に同情し、黒髪にするという染粉を買ったのです。ところが、染めてみると髪は恐ろしい緑色、いくら洗っても落ちません。「こんなに落ちない毛染めは見たことがない。髪を切ってしまうほかないよ」

マリラによって短く切られた髪は、どうみても似合っているとはいえませんでした。「もうけして髪が伸びるまで自分の姿をみないわ」「いいえ、見るわ。鏡を見るたびに自分がどんないみにくいか、悪いことをした罪ほろぼしをするわ」

アンは、虚栄心の結果がどうなるものか思い知るのです。

-つづく-

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2008年7月20日 (日)

赤毛のアン-8

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「マシュウの贈り物」

またダイアナと一緒に遊べるようになったアンは、次々に問題を起こします。ダイアナと音楽会に出かけて泊まった日には、客用ベットで寝ていたジョセフィン伯母さんの上に飛び乗って死ぬほど驚かせたり、新しい牧師夫妻をお茶に招いたときには、ケーキの香料にバニラと間違えて痛み止めの塗り薬をいれてしまったり。ダイアナのパーティーに呼ばれた日には、意地悪なジョシー・パイの命令遊びをむきになって実行し、屋根から落ちて怪我までしてしまいます。どんな困難に遭おうともアンのおしゃべりだけはとまりません。このときばかりは死ぬほど心配したマリラでしたが「アンや、バーリーさんとこの屋根から落ちても、あんたの舌にはちょっとも被害がなかったことはたしかだね」皮肉を言わずにはいられません。

季節は移り、12月の夕暮れ。音楽会の出し物の練習をしにきていたアンの同級生たちが帰ると、マシュウはアンが他の子達となにか違うと気になります。考えに考えて、アンの身なりが他の女の子と違って地味なのだと気がつきます。マリラの教育に口をださない約束でしたが、一枚くらいきれいな服をこしらえてやりたいと考えます。女性がにがてで口下手なマシュウは困り果ててリンド夫人に相談し、流行の服を仕立ててもらうことにしました。

クリスマスの朝、マリラの顔色を気にしながら服を取り出してアンに差し出しました。「マシュウおじさん、こんなすばらしいのってないわ。この袖をごらんなさい。あんまり嬉しくて夢に中のようだわ」「アン、あんたにこんな服が入用だとは思わないけど、マシュウがあんたにこしらえてくれたんだから大事におし」マリラは、マシュウがこそこそとリンド夫人に相談したのが気に入りませんでしたが、これを期にアンには女の子らしい流行の服を仕立ててくれるようになります。

-つづくー

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2008年7月19日 (土)

赤毛のアン-7

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「アンの看護婦」

ダイアナとの友情をバーリー夫人によって引き裂かれたまま、アンは学校にもどる決意をします。「でもねえ、マリラ。こんな面白い世界でいつまでも悲しんではいられないわ。そうでしょう?」アンは、いやでもギルバートと競いながら勉強に励みます。

そんなある日また事件がおこります。プリンスエドワード島に大統領が来るというので、マリラとレイチェル夫人は国民大会へと出かけました。グリンゲイブルスに残されたアンとマシュウのもとへダイアナが青い顔でかけこみます。「ミニー・メイが喉頭炎にかかったのよ」

三歳のミニー・メイは重体でした。ダイアナの家にはお父さんもお母さんのバーリー夫人も留守でお手伝いのメアリー・ジョーはおろおろするばかり。「喉頭炎ならどうすればいいか知ってるわ。ハモンドさんとこで双子を三組も世話したんだもの。」アンはてきぱきと指示します。アンの介護によって、マシュウが町から医者を連れてきた頃にはミニー・メイは峠をこしていました。医者も感心するような適切な処置でした。

バーリー夫人はミニー・メイを助けてくれたアンに感謝し、ぶどう酒事件の誤解を謝ります。こうしてダイアナとの友情が復活したのでした。

-つづく-

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2008年7月15日 (火)

赤毛のアン-6

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ギルバートのことでフィリップス先生から屈辱的な罰を受け、もう学校に行かないと言い張るアンを子育ての経験がないマリラはどうしたものか悩みます。リンド夫人に相談し自分から学校へ戻るというまで放っておくことにしました。

マリラは「ますますあんたをとんまにしてしまうかもしれないけど」と前置きしてから、アンに「ダイアナをお茶に呼んでもいいよ」と言います。「さくらんぼの砂糖漬けや、果物入りのケーキや、クッキーや、しょうが入りビスケット、それに戸棚の二段目のいちご水もおあがり」

二番目に上等な服を着てやってきたダイアナをアンは嬉々としてもてなします。

「これはすごくおいしいいちご水ね、アン、こんなにおいしいものだと知らなかったわ」

食いしん坊のダイアナが大きなコップに3杯も飲んだのは、いちご水ではなくマリラの手製の葡萄酒でした。いちご水が戸棚にあると教えたのはマリラの勘違いでした。酔っ払ったダイアナは、気持ちが悪いと家に帰ってしまいます。

ダイアナのお母さん、バーリー夫人はアンがわざと娘を酔わせたのだと怒り、二度とアンと遊ばせないと言い放つのでした。

-つづく-

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2008年7月13日 (日)

赤毛のアン-5

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「教室での出来事」

アンとダイアナは楽しく毎日を過ごしました。マリラの大事な紫水晶のブローチがなくなった時には、疑うマリラも疑われるアンも苦しい思いをしますが、その後誤解もとけ、アンは生まれてはじめてのピクニックを経験し、生まれてはじめてのアイスクリームを食べて感激します。

ある日のこと、お父さんの病気で長いこと学校を休んでいた二歳年長のギルバート・ブライスが学校に戻ってきます。ダイアナは、「すてきだと思わないこと?」とアンに言いますが、この日事件が起こってしまいます。

ギルバートはなんとかアンの気をひこうと、後ろからおさげ髪をひっぱり「にんじん、にんじん」とからかいます。すると効果てきめん!でしたが、次の瞬間、ギルバート・ブライスの頭に石盤が打ち下ろされました。「卑怯ないやなやつ!よくもそんな真似をしたわね!」悔し涙を流しながら、アンは一生彼を許さないと心に決めるのです。

-つづく- 

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2008年7月11日 (金)

赤毛のアン-4

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「腹心の友」

アンはマシュウの助言どおり、リンド夫人におわびをして許しをこいました。少々芝居がかったお詫びにリンド夫人も気を良くしてアンを気に入ります。

マリラはアンのために、新しい服を3着こしらえてくれますが、どれも地味なものばかり。こげ茶色のギンガム、黒と白のごばん縞の綿じゅす、いやな色の青い更紗。地味なマリラの仕立ては、全部ひだのないスカートにひだのない胴、なんの飾り気もありません。「袖のふくらんだ白いのがあればいいのに」またマリラを怒らせてしまいます。

教会の日曜学校に一人で行くことになり、飾りのない服のかわりに帽子を野の花で飾り立てて皆を驚かせた事をあとから耳にしたマリラはあきれ返って叱ります。しかし、このあとマリラはアンに友達ができるようにと、同い年の女の子のいるバーリーさんの家へつれていってくれます。黒髪に黒い瞳、ばら色の頬の陽気なダイアナと腹心の友の誓いをするのです。

-つづく-

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2008年7月 9日 (水)

赤毛のアン-3

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「あきれるレイチェル・リンド夫人」

マシュウとマリラ兄妹は、手違いでやってきたアンを育てることにしました。近所に住む世話好きで口やかましいレイチェル・リンド夫人が早速アンの品定めにやってきます。

「きりょうで拾われたんじゃないようだね。やせっぽちで、こんなそばかすで、髪の赤いこと」とずけずけ言う婦人に、マリラが止めるまもなくアンが癇癪をおこしてしまいます。「あんたなんか大きらいだわ。大きらい―大きらい―大きらい」

-つづくー

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